ミスタードーナツが“食感”で勝ち続ける理由──55周年の新作「もっちゅりん」はなぜここまでヒットしたのか【2026年6月10日更新】

ミスタードーナツ(ミスド)は、世代を超えて愛され続けるドーナツチェーンです。55周年記念商品「もっちゅりん」は、2025年の発売直後から品切れが相次ぎ、SNSでも大きな話題を呼びました。そして2026年6月3日には待望の再販が実現し、再び大きな注目を集めています。本記事では、ミスドの強さの理由と、もっちゅりんがヒットした背景を分析します。

【2026年6月10日追記】もっちゅりん、再販決定! 2026年5月14日(木)よりミスドネットオーダーにて事前予約受付が開始され、2026年6月3日(水)から期間限定で再販がスタートしました。2025年版の「きなこ」「みたらし」に加え、新フレーバー「いちご」が新登場した全3種展開となっています(「あずき」「黒糖&わらびもち」は今回は非対応)。販売は6月下旬まで(順次販売終了予定)。なお、もっちゅりん第2弾の発売も予定されているようです。

1.ミスドの勝ち筋は“食感”にある
ミスドの強みは「食感」にあります。2003年に登場したポン・デ・リングは”もちもち食感”で一大ブームを巻き起こしました。その後も食感を軸にした新商品を次々に投入し、「食べて初めてわかる体験」を継続的に提供してきました。

2.もっちゅりん──“もちもちのその先”
もっちゅりんは、国産もち粉と米粉を配合した新生地に、フライ後のオリジナルコーティングを組み合わせることで誕生しました。2025年の初登場時は、きなこ・みたらし・あずき・黒糖&わらびもちと和素材に寄せた全4種の構成。55周年という記念性も相まって、新食感×和素材×限定性という三拍子が購買意欲を強く刺激しました。2026年の再販では「きなこ」「みたらし」に加え、洋風の新フレーバー「いちご」が登場し、より幅広い層へのアプローチとなっています。

3.“話題化”の巧みさ(コラボ/キャラクター/グッズ)
ミスドはポケモン、ミニオン、ピエール・マルコリーニなど、多彩なコラボで知られています。商品だけでなく、限定グッズやパッケージ、店内装飾を組み合わせることで「イベント感」を演出。SNSでの拡散を自然に促し、来店動機につなげています。

4.全国網と本部機能でスケールさせる力
原材料や製法を本部が支援し、加盟店と連携して短期間で全国展開できる体制も強みです。話題の商品をスピーディーに大量供給できるからこそ、ヒットが”全国的な現象”になります。

5.デジタル化で顧客を逃さない(アプリ・ネット注文)
アプリのスタンプやクーポン、ネット予約・取り置きといった仕組みも充実。限定商品を「確実に買える」導線を整えることで、来店頻度と購買率を高めています。特に2026年の再販では、ネットオーダーによる事前予約が争奪戦対策として広く活用されており、このデジタル施策の重要性がより鮮明になっています。

6.まとめ
ミスタードーナツの成功は偶然ではありません。食感を武器にした商品開発、話題化の仕掛け、全国ネットワーク、そしてデジタル施策が有機的に結びついた結果です。もっちゅりんはその集大成ともいえる好例であり、2026年の再販・新フレーバー展開によってその地位をさらに確固たるものにしつつあります。

7.次の展開──秋の「いもくり」シリーズ
ミスドは新たな食感提案を止めません。2025年8月27日からは『秋のいもくり推しド合戦』が期間限定で登場。
・「さつまいもド」はしっとり&ねっとりの生地に、フィリングやブリュレの多彩な食感をプラス。
・「くりド」は新開発の生地で”ほくほく&しっとり”感を追求し、マロンホイップやマロン風味チョコで奥行きある味わいを実現。
秋の素材と複数の食感を掛け合わせたこの新シリーズも、ミスドらしい「食べて楽しい」体験を凝縮したものといえます。

出典1:もっちゅりん ニュースリリース(公式)
https://www.misterdonut.jp/businessinfo/news_release/pdf/nr_250528_01.pdf?utm_source=chatgpt.com

出典2:ミスタードーナツ 公式サイト(商品・歴史)
https://www.misterdonut.jp/enjoy/zukan/

出典3:あなたはどっち推し!?推しド合戦が開幕!旬の素材を楽しめる『さつまいもド』と『くりド』『秋のいもくり推しド合戦』 ニュースリリース(公式)
https://www.misterdonut.jp/businessinfo/news_release/pdf/nr_250821_01.pdf

出典4:2026年もっちゅりん再販情報(LEE)
https://lee.hpplus.jp/column/3601024/

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この記事を書いた人

Yoshiharu Takahashiと申します。
都内特許事務所に所属する、元食品メーカー研究員の弁理士。化学・バイオ分野を中心に、特許出願、FTO調査、無効資料調査など、(2026年現在)13年以上にわたり知的財産業務に従事しています。
Food Patent Labでは、「食品×知財×経済」をテーマに、食品関連特許や技術動向、知財戦略について発信しています。記事に関するご質問や特許に関するご相談は、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

About the Author
Yoshiharu Takahashi is a Japanese Patent Attorney with over 13 years of experience in intellectual property. On Food Patent Lab, he writes about food-related patents, innovation, and the business impact of intellectual property.

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