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水不足が食料価格を動かす?農業・水関連ETFで“世界の変化”に投資する方法
1. はじめに:地球規模の水不足と投資の接点近年、異常気象や人口増加の影響で「水不足」が深刻な問題となっています。アメリカ西部の干ばつや、インドの水資源危機は記憶に新しいところでしょう。これらのニュースは遠い世界の話に思えるかもしれませんが... -
④ニッスイの次なる挑戦─完全養殖ウナギで水産事業の未来を切り開く
1.はじめに:ニッスイが動いた、新たなウナギへの挑戦2025年4月、食品大手のニッスイ(証券コード:1332)がちょっと気になる発表をしました。医薬・創薬受託事業を手がける新日本科学と組んで、ニホンウナギの人工種苗を大量に生産するための技術開発に... -
③ウナギ完全養殖の未来へ ~ 最新の特許情報から読み解く技術動向について~
前々回の記事(「①暑くて夏バテ気味…そんなとき、ウナギ食べたくなりませんか?」)では、ウナギの完全養殖が「技術的には実現されているが、商業レベルでの安定供給にはまだ課題が多い」という現状をお伝えしました。では、その課題を克服するために、現... -
②暑くて夏バテ気味…そんなとき、「謎うなぎ」食べたくなりませんか?~ウナギの代替食品について~
前回の記事で「天然ウナギ」の現状についてお届けしましたが、今回はその対極ともいえる“次世代うなぎ”の話題です。土用の丑の日が近づくと毎年話題になるのが、日清食品が手がける「プラントベースうなぎ 謎うなぎ」。2023年、2024年と販売されるやいなや... -
①暑くて夏バテ気味…そんなとき、ウナギ食べたくなりませんか?~世界初のウナギ完全養殖関連特許について~
7月に入って、毎日ほんとうに暑いですね。朝から蒸し暑くて、なんだか体が重だるい。「あれ?夏バテかも」と感じている方も多いのではないでしょうか。そんなとき、香ばしく焼けたウナギのかば焼きに、甘辛いたれの香り…ごはんの上にのせたらもう最高です... -
カレーの新時代到来?あなた専用のルウをAIが提案してくれる!
「今日はカレーにしようかな。でも、いつものルウだとちょっと飽きてきた…」そんな風に思ったこと、ありませんか?実は今、“カレールウを混ぜて自分好みにアレンジする人”が増えているんです。ハウス食品の調査によると、ルウを混ぜた経験がある人は全体の... -
なぜココアはこんなに高いの? 気候変動とFRBの政策がもたらす”甘くない”現実~気候変動・通貨安・金融政策…チョコレートの裏にあるグローバル経済の波~
こんにちは。最近、チョコレート製品が値上がりしていると感じていませんか?その背景には、私たちが普段あまり意識しないココアの原材料の「カカオ豆の価格高騰」があります。2025年に入り、ココアの国際価格は過去最高水準に達し、消費者の生活にも影響... -
【食品ロスが過去最少に】AI予測で見えた未来の食のかたち~2023年度実績を農水省が発表~
こんにちは。農林水産省は2023年度における食品ロスの推計値を発表しました。統計開始以来、最少となる464万トンとなったこの結果には、AIによる需要予測などの新たな取り組みが大きく寄与しています。本記事では、今回の発表内容とともに、背景にある社会... -
【米国特許実務】自然物だから特許にならない!?~米国での食品発明の101条拒絶とその回避戦略②~
こんにちは。弁理士の高橋です。今回は前回に続いて、食品分野の発明でよく直面する米国特許法101条の「特許適格性(Patent Eligibility)」の拒絶について、米国特許審査便覧(MPEP)に沿って実務的な視点から解説します。 1.米国特許審査便覧(MPEP)... -
【米国特許実務】自然物だから特許にならない!?~米国での食品発明の101条拒絶とその回避戦略①~
こんにちは。弁理士の高橋です。米国に食品関連の特許を出願する際、しばしば直面するのが「特許適格性(patent eligibility)」の壁、すなわち米国特許法第101条(35 U.S.C. §101)による拒絶です。特に「天然由来成分」や「植物抽出物」を含む発明では、...