パナソニック × 横浜市、家庭の食品ロス削減を目指す実証実験スタート!

2025年7月23日、パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社は、横浜市と協力して「冷蔵庫AIカメラ」を活用した家庭系食品ロス削減の効果検証実験を開始すると発表しました。これは、パナソニックとして初めての基礎自治体との連携による実証プロジェクトです。

出典1:パナソニックHD 「冷蔵庫AIカメラ活用による家庭系食品ロス削減効果を横浜市と共同で実証」
https://news.panasonic.com/jp/press/jn250723-1?utm_source=chatgpt.com

1.気になる!「冷蔵庫AIカメラ」とは?
・AIカメラが冷蔵庫を開けるたびに庫内の野菜室などを撮影し、AIが野菜の種類と入庫日を自動認識
・スマホアプリ「Live Pantry」と連携し、「早く使ったほうが良い食材」をリスト化
・推奨レシピも提案し、食材の無駄を防ぎつつ献立の悩みも解消

日持ちや消費期限をAIで管理するサポート機能により、食べ忘れや重複購入を未然に防ぎます。

2.背景:横浜市の食品ロスが深刻
・市内家庭から出る年間の家庭系食品ロスは約85,000トン
・1人あたり年間約23kgで、おにぎり約230個分に相当(約19,000円)

SDGsや脱炭素社会の実現に向け、パナソニックの技術力と横浜市の市民協働が融合した取り組みです。

3.実証実験の概要
横浜市:モニター募集/アンケート及び行動変化の分析/啓発活動への反映
パナソニック:AIカメラとアプリ提供/運用サポート/技術面での支援

4.意義と今後に期待すること
この実験により、家庭の食品管理がどれだけ効率化できるか、どの程度の食品ロスが削減できるのかが明らかになります。
得られた結果をもとに更なる施策展開が期待され、家電製品を通じた社会貢献のモデルケースになる可能性があります。

5.まとめ
パナソニックと横浜市による新たな挑戦は、AI技術と自治体連携を通じて「より良い暮らし」×「持続可能な地球環境」を実現しようとする画期的な取り組みです。

本実証実験の成果が広まり、全国への展開に期待が高まります。今後の報告にも注目ですね!

補足:パナソニック冷蔵庫の隠れた技術
現在審査中の案件も想定されるため本記事に関する特許については言及を控えますが、その他のパナソニック冷蔵庫に関する特許として、特許第6964226があります。

出典2:特許情報プラットフォーム
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-2020-016316/10/ja

従来の冷蔵庫では、野菜室の湿度調整は主に2つの方式が使われていました。1つは通気性を高めて結露を抑える方式で、野菜の水腐れは防げますが、湿度が低下しやすく乾燥によるしおれが課題でした。もう1つは密閉度を高めて湿度を保持する方式で、高湿度は維持できるものの、結露水が溜まりやすく野菜が水腐れする問題がありました。

特許6964226の技術は、結露水を単に排出するのではなく「吸収→毛管搬送→再放出」というサイクルで利用する点が従来と異なります。これにより、野菜が多いときは水腐れ防止、少ないときは乾燥防止という両立を実現し、従来方式の欠点(低湿度時の加湿不足、過湿による腐敗)を克服することに成功しました。

なお、この特許の発明者達は、2024年に発明協会から発明奨励賞を受賞しています。素晴らしい功績ですね!

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この記事を書いた人

takahashi(高橋)と申します。弁理士として12年以上、特許出願・FTO調査・無効資料調査など、累計2,000件以上の案件を担当。化学・バイオ分野を中心に、国内外の知財戦略をサポートしています。

食品・知財・投資の交差点から現場の知見を発信中。記事へのご質問や国内特許・海外特許のご相談は、お問合せフォームよりお気軽にどうぞ。

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