キリンに“AI役員”が登場!? 未来の経営に挑むキリンの新たな一歩

私たちの暮らしに身近な存在、キリンビールや午後の紅茶でおなじみのキリンホールディングスが、この夏、ちょっとワクワクするようなニュースを発表しました。

なんと、AIの役員「CoreMate(コアメイト)」を本格的に導入したというのです。

AIが会社の経営に参加する…まるでSF映画のような話ですが、これはすでに現実のものとなり、キリンでは実際にこのAIが経営戦略の会議で活躍を始めています。

1.AIが“経営会議の一員”に
このAI役員「CoreMate」は、これまで10年以上にわたるキリン社内の経営会議の記録や、さまざまな社内外の情報を学習してつくられました。しかも、単なる“1人のAI”ではなく、12人分の性格や意見をもったAIの集合体なんです。

たとえば、あるAIは慎重派、別のAIは挑戦派というふうに、さまざまな視点から意見を出し合い、それをまとめて人間の経営陣に提案するスタイル。人間だけでは見落としてしまいがちな視点も、AIがしっかりカバーしてくれるというわけです。

このようにして生まれた意見は、キリンの経営戦略会議に年間30回以上も持ち込まれ、経営判断の質とスピードを高める役割を果たしています。

2.なぜAIを役員に?キリンのめざす未来
キリンがこのAIを導入した背景には、「人がやらなくてよい仕事はAIにまかせて、もっと人にしかできない仕事に集中しよう」という考え方があります。

つまり、人の力とAIの力をうまく組み合わせて、よりよい未来をつくろうという姿勢です。

具体的には、次のような効果が期待されています。
・経営会議の前に、「CoreMate」と話し合うことで、アイデアや提案の整理がスムーズに
・会議資料の精度が上がり、準備時間が短縮される
・多様な意見がスピーディーに集まり、変化の激しい時代にも素早く対応できる

これにより、より良い商品づくりやサービス改善が加速することが期待されているのです。

3.未来のキリンはどう変わる?
AI役員の導入は、今はキリン本社の会議が中心ですが、今後はグループ会社や取締役会など、さらに広い範囲に展開していく予定です。

さらに将来的には、参加者の会話内容をリアルタイムで可視化したり、もっと自然に会話できる「しゃべるCoreMate」も登場するかもしれません。

もしかすると数年後には、商品企画会議などでもAIが一緒にアイデアを出して、「こんな新しい飲み物どうでしょう?」なんて提案してくる日が来るかもしれませんね。

4.消費者として、ちょっと楽しみな変化
私たち消費者にとって、「AIが経営に参加する」と聞くとちょっと難しく感じるかもしれません。でも、その先にあるのは、よりよい商品、より早いサービス改善、そして新しい価値の創出です。

例えば、
・季節やトレンドに合わせた新商品がもっと早く登場したり
・お客様の声をもとにした改良がスムーズに行われたり
・健康志向や環境への配慮を取り入れた商品がさらに増えたり

そんな変化が、AIのサポートによって後押しされるのです。
キリンがめざすのは、「AIが主役になる未来」ではなく、「人とAIが一緒に未来をつくる世界」。
その第一歩として、今回の「CoreMate」導入はとても象徴的で、今後の展開がますます楽しみになります。

5.まとめ:AIとともに、より良い商品を
普段、私たちが手に取るキリンの商品。その背景には、こうした見えない“進化”があることを、今回の発表で改めて感じました。

AIというと、どこか遠い存在のようにも感じますが、実はその進化が、私たちの毎日の「おいしい!」や「便利!」につながっているのです。

これからもキリンがどんなユニークな挑戦をしてくれるのか、注目していきたいですね。

出典:キリンホールディングス公式HP
https://www.kirinholdings.com/jp/newsroom/release/2025/0804_02.html

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この記事を書いた人

takahashi(高橋)と申します。弁理士として12年以上、特許出願・FTO調査・無効資料調査など、累計2,000件以上の案件を担当。化学・バイオ分野を中心に、国内外の知財戦略をサポートしています。

食品・知財・投資の交差点から現場の知見を発信中。記事へのご質問や国内特許・海外特許のご相談は、お問合せフォームよりお気軽にどうぞ。

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