食品特許/知財– category –
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【欧州特許実務】”Problem-Solution Approach”とは?3ステップで進歩性を判断
こんにちは。弁理士の高橋です。欧州で特許を取得する際、避けて通れないのが「進歩性(Inventive Step)」の判断です。この進歩性を評価するために、欧州特許庁(EPO)が採用しているのが、Problem-Solution Approach(問題-解決アプローチ, PSA)と呼ば... -
【食の未来】植物性ミートのいまを知る─日本の企業とその取り組みに注目!
近年、食の世界で注目を集めているキーワードの一つが「代替肉」です。地球環境への配慮、動物福祉、健康志向の高まりといった背景から、植物由来の食材が“未来のタンパク源”として脚光を浴びています。 実は日本には、古くから仏教の精進料理文化があり、... -
【話題の抗老化素材】“ゾンビ細胞”を除去!?キノコ由来の新成分「SENOX25™」とは?
こんにちは。今回は、老化研究の最前線で注目を集めている新素材「SENOX25™(セノックス25)」についてご紹介します。 「ゾンビ細胞(老化細胞)」という言葉、最近よく耳にしませんか?老化や病気の原因になるとされ、これを取り除くことで健康寿命を延ば... -
【欧州特許実務】食品用途発明における「in vivo」の境界とは?〜マウス細胞試験では不十分?特許性を支える実験データの考え方〜
こんにちは。弁理士の高橋です。近年、食品素材における機能性の科学的検証が進み、プロバイオティクスや植物由来成分など、医薬品と遜色ない研究レベルの成果も増えてきました。その一方で、欧州特許庁(EPO)に出願する際には、医薬用途と食品用途で審査... -
④ニッスイの次なる挑戦─完全養殖ウナギで水産事業の未来を切り開く
1.はじめに:ニッスイが動いた、新たなウナギへの挑戦2025年4月、食品大手のニッスイ(証券コード:1332)がちょっと気になる発表をしました。医薬・創薬受託事業を手がける新日本科学と組んで、ニホンウナギの人工種苗を大量に生産するための技術開発に... -
③ウナギ完全養殖の未来へ ~ 最新の特許情報から読み解く技術動向について~
前々回の記事(「①暑くて夏バテ気味…そんなとき、ウナギ食べたくなりませんか?」)では、ウナギの完全養殖が「技術的には実現されているが、商業レベルでの安定供給にはまだ課題が多い」という現状をお伝えしました。では、その課題を克服するために、現... -
②暑くて夏バテ気味…そんなとき、「謎うなぎ」食べたくなりませんか?~ウナギの代替食品について~
前回の記事で「天然ウナギ」の現状についてお届けしましたが、今回はその対極ともいえる“次世代うなぎ”の話題です。土用の丑の日が近づくと毎年話題になるのが、日清食品が手がける「プラントベースうなぎ 謎うなぎ」。2023年、2024年と販売されるやいなや... -
①暑くて夏バテ気味…そんなとき、ウナギ食べたくなりませんか?~世界初のウナギ完全養殖関連特許について~
7月に入って、毎日ほんとうに暑いですね。朝から蒸し暑くて、なんだか体が重だるい。「あれ?夏バテかも」と感じている方も多いのではないでしょうか。そんなとき、香ばしく焼けたウナギのかば焼きに、甘辛いたれの香り…ごはんの上にのせたらもう最高です... -
【米国特許実務】自然物だから特許にならない!?~米国での食品発明の101条拒絶とその回避戦略②~
こんにちは。弁理士の高橋です。今回は前回に続いて、食品分野の発明でよく直面する米国特許法101条の「特許適格性(Patent Eligibility)」の拒絶について、米国特許審査便覧(MPEP)に沿って実務的な視点から解説します。 1.米国特許審査便覧(MPEP)... -
【米国特許実務】自然物だから特許にならない!?~米国での食品発明の101条拒絶とその回避戦略①~
こんにちは。弁理士の高橋です。米国に食品関連の特許を出願する際、しばしば直面するのが「特許適格性(patent eligibility)」の壁、すなわち米国特許法第101条(35 U.S.C. §101)による拒絶です。特に「天然由来成分」や「植物抽出物」を含む発明では、...
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