食品特許/知財– category –
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【米FDAの最近動向】動物実験の時代は終わるのか? 〜医薬品開発と特許制度に訪れる静かな革命~
こんにちは。弁理士の高橋です。2025年4月、アメリカ食品医薬品局(FDA)が発表した新方針は、医薬品開発の世界に大きな衝撃を与えました。これまで新薬を市場に出す際の「当たり前」だった動物実験を、段階的に廃止するというのです。最初の対象は、がん... -
夏に嬉しい!S&Bパウダールウで作る簡単&爽やかレシピ4選
はじめにエスビー食品の「パウダールウ製法」は、特許を取得している独自技術です。特許番号や詳細は公表されていませんが、この製法はスパイスの香りを損なわず封じ込め、溶けやすく、ダマになりにくいルウを実現します。固形ルウとは異なり、油脂や小麦... -
【欧州特許実務】AI×食品発明と欧州特許:COMVIKアプローチをどう乗り越えるか?
こんにちは。弁理士の高橋です。近年、AIを活用したパーソナライズ食品や製造プロセス最適化の特許出願が増えています。しかし、欧州特許庁(EPO)では「AIを使ったから進歩性がある」とは簡単には認められません。その背景の1つとして挙がるのが、T 641/... -
気候変動と病気で揺れるカカオ産業——スニッカーズのマースが遺伝子編集で挑む未来
1.カカオが「ピンチ」になっている理由コンビニやスーパーでよく見るスニッカーズやM&M’sなどを作るのは世界的なメーカー、Mars(マース)です。そんなチョコレートの主原料であるカカオ豆が近年、供給面で厳しい状況にあります。原因は複合的ですが... -
捨てられていた“カカオの果実”をチョコレートに? ― 持続可能な「Whole-Fruit Chocolate」の挑戦
2024年から2025年にかけて、カカオ価格は歴史的水準まで高騰しています。干ばつや病害の影響により、主要産地の西アフリカでカカオ豆の収穫量が激減し、2025年にはニューヨーク市場でココア先物価格が1トンあたり12,000ドルを超える水準にまで急騰しました... -
味の素冷凍餃子の『パリッと感』は“ギョーザの身だしなみ”?それを支える特許技術とは
こんにちは。今回は、味の素冷凍食品の餃子に隠された“科学の工夫”をご紹介します。 1.油なしでパリッと焼ける革命味の素冷凍食品の公式HPでは「ギョーザ」発売50周年を記念して、「ギョーザ」の一人称視点で彼(彼女)の歴史が語られます。その中で、... -
未来の猫用おやつは現実になる?ドラえもんの「カツオブシガム」を現代技術で作ってみたら
ドラえもんの秘密道具の中には、ちょっとマニアックで笑ってしまうものがあります。そのひとつが「カツオブシガム」。名前のとおり、鰹節の味がするガムで、未来の猫用品として登場します。猫の大好物である鰹節を、いつまでも噛んで楽しめる夢のおやつ。... -
香りを“言葉”で感じる──AIシステムが国際デザイン賞を受賞
香りは目に見えず、形もない。しかし、人の記憶や感情に深く結びつき、強い印象を残します。そんな「香り」に新しい体験を与えるAIシステムが注目されています。日本たばこ産業(JT)の研究開発組織「D-LAB」から生まれたスタートアップ・SCENTMATICが開発... -
【米国特許実務】米国では“試食”もアウト!?~出願前の「商業的使用」が特許を潰すリスク~
こんにちは。弁理士の高橋です。食品業界では、新商品や素材の展示会での発表・試食提供などが一般的ですが、これが特許取得の障害になることがあるのをご存知でしょうか? 特に米国では、出願前の「商業的使用」や「販売行為」が新規性を喪失させる可能性... -
冷凍庫のビッグブラザー — 雪見だいふく特許の8年戦争
8月のある日の午後、焼けつくような強い日差しが道を白く照らし、時計は13時を指していた。私は暑さを避けるため、コンビニの自動ドアを抜けた。しかし外の熱気は、私より素早く店内に流れ込んだ。店内の冷気は、まるで監視の目のように肌に纏わりついた。...